サステナビリティ
バイオテクノロジー体験講座
2018年度 第15回 公開講座応援団
宇都宮大学 バイオサイエンス教育研究センター 公開講座レポート
平成30年8月6~7日および8月8~9日の2回、栃木県宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センターのゲノミクス研究棟において、高校生および高校教員を対象とした体験講座「バイオテクノロジー体験講座」が開催されました。高校生自ら、もしくは高校教員を通して科学に対する興味・関心を醸成することを目的としており、2回合計で92名の参加がありました。その様子をレポートにまとめました。
講座内容
実験1
普段食べているブロッコリーやタマネギなどの野菜からDNAを取り出す実験

ブロッコリーからのDNA抽出
実験2
紫外線を当てると赤色や緑色に光る蛍光タンパク質をつくる遺伝子(DNA)を大腸菌に導入して、光る大腸菌を作り出す実験

実験についてTA(大学院生)から説明を受ける参加者(高校生)

光る大腸菌の観察
実験3
実際に品種鑑定の現場で利用されているコメ品種DNA鑑定キットを使って、各自が自宅から持参したコメがコシヒカリか否かを調査する実験

持参したコメからDNAを抽出する様子

抽出したDNAを解析する様子
施設見学・特別講義
[施設見学]
バイオサイエンス教育研究センターのゲノミクス研究棟内に設置されている先端解析機器や特殊環境で生育されている遺伝子組換え生物を見学し、最先端バイオテクノロジーの雰囲気を体感してもらいました。
[特別講義]
特別講義では、身近なものになっているバイオテクノロジーの現状を知ってもらいました。参加者から、多く質問も出て、双方向型の講義となりました。

講義風景
使用商品
公開講座でご使用いただいた商品をご紹介します。
…など
参加者の声
- 参加するまではあまり興味をもっていなかったけれど、やってみるとどれも面白くて受けてよかったと思った。蛍光色に光るメダカが印象的だった。
- 実験と講義で今から自分が何をしようとしているのかとてもよく分かった。
- 遺伝子組み換えは危険だというイメージだったが、仕組みを知ることによってそれほど危険ではなく、研究や食糧問題の助けになるものだと分かった。
- 体験内容が豊富で得られた知識がたくさんあり、バイオテクノロジーにとても興味を持った。
- 実際に自分で手を動かして様々な実験ができたので良かった。
- 実験をこんなに楽しくできたのは初めてだったので本当にいい経験になった。
- 疑問に思ったことがその場で解決できてスッキリしました。
- 施設見学で塩基配列が分かる機械などが見られてより遺伝子などを身近に感じた。
- 遺伝子組み換えが意外と簡単にできて驚いた。実験が多くて楽しかったし、座学もクイズ形式等でワクワクしながら参加できた。
主催者報告
平成30年度は、計4回のバイテク講座のうち、2回分を「コスモ・バイオ公開講座応援団」で支援していただきまして、大変充実した講座を開催することができました。参加した高校生は、講座を終える頃には、TA の大学院生や大学教員に積極的に質問するようになっていました。本講座への参加によって、ライフサイエンスやバイオテクノロジーの面白さや楽しさを体感できたと思います。ご支援ありがとうございました。