サステナビリティ

バイオテクノロジー体験講座

2017年度 第14回 公開講座応援団

宇都宮大学 バイオサイエンス教育研究センター 公開講座レポート

平成29年8月7~8日および8月9~10日の2回、栃木県宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センターのゲノミクス研究棟において、高校生および高校教員を対象とした体験講座「バイオテクノロジー体験講座」が開催されました。高校生自ら、もしくは高校教員を通して科学に対する興味・関心を醸成することを目的としており、2回合計で50名の参加がありました。その様子をレポートにまとめました。

講座内容

実験1

普段食べているブロッコリーやタマネギなどの野菜からDNAを取り出す実験

実験についてTA(大学院生)から説明を受ける参加者(高校生)

実験についてTA(大学院生)から説明を受ける参加者(高校生)

ブロッコリーからのDNA抽出

ブロッコリーからのDNA抽出

実験2

紫外線を当てると赤色や緑色に光る蛍光タンパク質をつくる遺伝子(DNA)を大腸菌に導入して、光る大腸菌を作り出す実験

大腸菌を寒天培地に塗布する様子

大腸菌を寒天培地に塗布する様子

作成した光る大腸菌

作成した光る大腸菌

実験3

実際に品種鑑定の現場で利用されているコメ品種DNA鑑定キットを使って、各自が自宅から持参したコメがコシヒカリか否かを調査する実験

持参したコメからDNAを抽出する様子

持参したコメからDNAを抽出する様子

抽出したDNAを解析する様子

抽出したDNAを解析する様子

施設見学・特別講義

[施設見学]

バイオサイエンス教育研究センターのゲノミクス研究棟内に設置されている先端解析機器や特殊環境で生育されている遺伝子組換え生物を見学し、最先端バイオテクノロジーの雰囲気を体感してもらいました。

施設見学の様子

施設見学の様子

[特別講義]

特別講義では、身近なものになっているバイオテクノロジーの現状を知ってもらいました。参加者から、多くの質問も出て、双方向型の講義となりました。

講義風景

講義風景

使用商品

公開講座でご使用いただいた商品をご紹介します。

LB培地
微生物培養用の培地です。

アイスオン
サンプルチューブ冷却用のアルミ製ラックです。

…など

参加者の声

  • TA の方の専門知識が豊富で説明が簡潔で分かりやすかった。機会があるならばもう一度参加したい。
  • DNA を入れるのが意外に簡単で驚いた。遺伝子解析をする機械がどんどん発展していて、技術ってすごいと思った。
  • 使用したことのない器具を使ったり、触ったり、見たことのない機械を見たりと初めての事ばかりでした。講座前には区別がつかなかった DNA や遺伝子等についてもはっきり違いが分かるようになりました。参加してよかった。
  • 他校の方も集まっていて不安だったが、ハイレベルな実験や解説を受けていくうちに楽しくなりました。
  • 生物の苦手意識を失くしたくて参加した。実際に実験をすることで、身近に科学を感じ、生物の面白さをよく知ることができた。文系・理系をこれから選択するのに大事な経験になった。
  • 作業は混ぜたり砕いたりするだけなのに、やっていることはとても複雑で考えた人はすごいなぁと思った。講義もあまり硬い感じではなく、リラックスして楽しむ事ができた。研究することの面白さが少しだけ感じ取れた気がした。

私たちコスモ・バイオは、「ライフサイエンスの進歩・発展に貢献する」ことを第一の経営理念に掲げ、皆様に信頼される企業づくりを目指しています。この理念に基づき、今回のような、大学等が実施する公開講座の支援を通して、次の世代を担う“明日の科学者”にライフサイエンスの面白さと楽しさを伝えるお手伝いをします。