サステナビリティ
農学部で学ぶ生命科学実験講座
2014年度 第11回 公開講座応援団
岡山大学 公開講座レポート
平成26年7月26日(土)・27日 岡山大学農学部にて「農学部で学ぶ生命科学実験講座-生命を化学の視点から探究する-」が開催されました。本講座は、生命科学への理解と認識を深めていただく事を目的として、農芸化学に関連した講義と実験実習が2日間にかけて行われました。その様子をご紹介します。
講義(岡山大学農学部 泉 実 准教授)
農芸化学とは?
農芸化学についての講義が行われました。
農芸化学という学問分野が日常生活に深く関わっていることを実感していただけたようです。

実験実習(岡山大学農学部 仁戸田 照彦 准教授)
紅茶葉からのカフェインの抽出
- 紅茶ティーバッグを50mLビーカーに入れ、高温の20%(w/v)炭酸ナトリウム水溶液15mLで約5分間抽出します。
- (薬さじを使って、ティーバッグを絞り)抽出液を別の50mLビーカーに移します。
- 分液ロートに移し、酢酸エチル25mLで抽出を行います。【有機溶媒抽出1】
- 水層を再度、酢酸エチル25mLで抽出します。【有機溶媒抽出2】
- 3および4で抽出した酢酸エチル層をあわせて濃縮し、薄層クロマトグラフィー分析(成分分析)を行います。

教職員のコメント
今回は、中学生から70歳代までと幅広い年齢層の方々(合計17名)が受講されました。受講後には「興味深い内容であった」、「講義をもっと聞いてみたい」といった声をお寄せいただきました。また、紅茶からカフェインを抽出して成分分析をする実習では、実際の実験操作がどういうものであるのかを実感して楽しんでいただけたようだと思っています。