サステナビリティ

わくわくJr.カレッジ サイエンス屋台村

2017年度 第14回 公開講座応援団

福島大学 公開講座レポート

平成29年9月23日(土)郡山公会堂、郡山中央公民館を会場にて、「わくわくJr.カレッジ サイエンス屋台村」が開催されました。
科学実験を気軽に体験できる、様々な企画が「屋台」形式で設置されていて、科学の楽しさを学ぶことができる場となっています。
なかでも、コスモ・バイオ(株)にて支援を行った企画「体験!楽しいバイオ実験」では、約200名の参加があり、科学の楽しさを伝えるよい機会となりました。その様子をご紹介します。

実験内容

今回、参加者が体験する実験は、次の4つです。

実験1 市販胃腸薬の酵素パワーを観察します。

片栗粉を熱湯で溶いてゼリー状にしたもの、でんぷん糊に市販胃腸薬を加えて混ぜ、デンプンが分解される様子を観察します。

実験2 バイ菌の酵素パワーを調べます。

オキシドールを中敷きに垂らして、泡が出たらバイ菌がでるという簡易判定試験します。生き物(細胞)に含まれるカタラーゼが過酸化水素を分解して酸素の泡が出る様子を観察し、目に見えない生き物(細胞)も酵素と試薬を使うと見える化できることを学びます。

実験3 バイオエタノールで紙コップロケットを飛ばします。

  1. 500cc のビールアルミ缶のフタを缶切りでくり抜き、底部から約 2cm のところに千枚通しで穴をあけます。
  2. そこに、1cc ほどウイスキーあるいは焼酎を入れ、内壁を濡らした後に紙コップでフタをして、ドライヤーで缶外壁を加熱します。
  3. 着火マンの炎を穴に近づけて爆発させると、紙コップが天井ほどまで吹き飛びます。

40%アルコールでもバイオエタノールとして燃料に使用できることを学びます。

実験4 酵素の力でスチールウールを燃やします。

  1. 市販パン酵母粉末を集気瓶に薬さじ 1 杯入れ、過酸化水素を 5 cc ほど加えて混ぜます。
  2. そこに、竹串の先にほぐしたスチルウールを付けます。
  3. これに火をつけ、集気瓶の中に入れると、激しく燃えて花火のようになります。

このことから、生き物(細胞)に含まれるカタラーゼが過酸化水素を分解して酸素を出すこと、酸素がたくさんあると物がよく燃えること、鉄が燃える、線香花火の原理などについても学びます。

体験風景

紙コップロケット、上手く飛ぶかな?

楽しく実験できました!

担当教員のコメント

身の回りにあるバイオテクノロジーの例として、市販胃腸薬や酵母、バイ菌の酵素パワーとバイオエタノールが燃料になる原理を体験してもらい、バイオや化学のおもしろさを実感してもらうことができたと思います。写真にもあるように、幼児、小学生から保護者まで楽しく実験してもらうことができたと思います。4つの実験を実施しましたが、いずれも大きな歓声があがるなど、参加者の方々に感動を与えることができた1日でしたまた、理工学類学生がアシスタントを勤めることで、学生にも有意義な体験となったと思います。

(今回お世話になった先生)
福島大学 共生システム理工学類
教授 杉森大助 先生

私たちコスモ・バイオは、「ライフサイエンスの進歩・発展に貢献する」ことを第一の経営理念に掲げ、皆様に信頼される企業づくりを目指しています。この理念に基づき、今回のような、大学等が実施する公開講座の支援を通して、次の世代を担う“明日の科学者”にライフサイエンスの面白さと楽しさを伝えるお手伝いをします。