サステナビリティ
わくわくJr.カレッジ サイエンス屋台村
2014年度 第11回 公開講座応援団
福島大学 公開講座レポート

平成26年8月2日(土)福島市子どもの夢を育む施設“こむこむ”にて、「わくわくJr.カレッジ サイエンス屋台村」が開催されました。 サイエンス屋台村は地域における科学理解活動の促進を目的として、これまで8回実施されており、今年は約1,400名の来場者がありました。14もの様々な企画が「屋台」形式で設置されていて、来場者はこれを見て回り、気軽に科学実験を体験することができます。なかでも、コスモ・バイオ(株)にて支援を行った企画「体験!酵素パワー」では、約100名の参加者があり、科学の楽しさを伝えるよい機会となりました。その様子をご紹介します。
実験内容
今回、みんなが体験する実験は、次の2つです。
実験1 市販胃腸薬の酵素パワーを観察します。
- 片栗粉を熱湯で溶いてゼリー状にします。
- これに市販胃腸薬を加えて混ぜ、様子を観察します。
⇒デンプンが分解され、ゼリー状だったものが液状へと変化します。
体内での消化の様子を実際に目で見てとらえる実験です。体内では口の中や胃から消化酵素が分泌されますが、本実験ではこの消化酵素を胃腸薬で代用しています。
実験2 バイオエタノールで紙コップロケットを飛ばします。
- 500ccのビールアルミ缶のフタを缶切りでくり抜き、底部から約2cmのところに千枚通しで穴をあけます。
- そこに、1ccほどウイスキーあるいは焼酎を入れ、内壁を濡らした後に紙コップでフタをし、ドライヤーで缶外壁を加熱します。
- 着火マンの炎を穴に近づけて爆発させると、紙コップが天井ほどまで吹き飛びます。
ドライヤーの熱でアルコールの気化を促します。気化したアルコールが缶の中で空気と混ざり合うことで、爆発を起こす“バイオエタノール燃料” となります。
実験内容

酵素パワーの実験です!!

ロケット(紙コップ)は飛び立てるかな?

真剣に実験に取り組む様子
教職員のコメント
身の回りにあるバイオテクノロジーの例として、市販胃腸薬の酵素パワーとバイオエタノールが燃料になる原理を体験してもらい、バイオや化学のおもしろさを実感してもらうことができたと思います。
福島大学 共生システム理工学類
教授 杉森 大助 先生