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本ページに掲載の情報は、2011年3月現在の内容です。

【第1回】広がる、役立つ、ライフサイエンス

人々が元気で楽しく幸せに暮らすためにとても大切な技術として、私たちの生活を支え、同時に経済や社会の発展にも大きく役立っています。

ライフサイエンスは、こんなに身近なところで幅広く私たちの生活を支えてくれているのよ!

ライフサイエンスは日本語で「生命科学」。名前からは医療分野が中心というイメージを持たれている方も少なくないかもしれません。でも、ほんとうはもっと幅広く、人々が元気で楽しく幸せに暮らすためにとても大切な技術として、私たちの生活を支え、同時に経済や社会の発展にも大きく役立っています。

とても広い範囲で様々なライフサイエンス研究が行われています。

ピンチアウトで全体をご覧いただけます。

でも、私たちの身近な商品になるまでには、こんなに長い道のりなのね。

ライフサイエンス研究は「基礎研究」→「応用研究」→「開発」→「実用化」の4つのステージを経て、初めて私たちの身近な商品や技術として登場します。

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大学や公的研究機関、企業などで行われているライフサイエンス研究は、大きく「基礎研究」→「応用研究」→「開発」→「実用化」の4つのステージを経て、初めて私たちの身近な商品や技術として登場します。その間、難易度の高い分野では20年もの長い歳月をかけて実用化されるものもあります。
この4つのステージの中で私たちコスモ・バイオの事業が支えているのは、主に最初の「基礎研究」の段階です。今も、たくさんの分野で基礎研究が進められていますので、今後、私たちの生活品質を更に向上してくれる研究成果がどんどん生まれてくるはずです。

夢の治療を可能にするための基礎研究も、ものすごい勢いで進んでいるみたいよ。

注目分野 1 iPS細胞による再生医療・薬剤開発

現在の医療では、移植でないと治せない病気を抱えた方がおられますが、自分に合う臓器の提供を受けることができる方の数は限られています。しかし、2007年、臓器や神経などの体内の様々な細胞に分化させることができる能力を持った細胞(=iPS細胞/人工多能性幹細胞)の樹立に成功したという画期的な研究成果が発表されました。
この技術は近い将来、患者自身の皮膚細胞から拒絶反応を起こすことのないiPS細胞を作製し、必要な細胞に分化・増殖させて体に移植する治療法(=再生医療)につながるものとして、大いに期待されています。まだまだ安全性の確認が必要な段階ですが、実用化に向けた多くの研究が全世界的に繰り広げられています。

注目分野 2 RNAi(RNA干渉)による治療・診断

「遺伝子治療」という言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。近年、遺伝子の機能を制御できる物質「小さなRNA」が発見され、この「小さなRNA」が引き起こす『RNA干渉』という現象を応用した治療法や薬剤開発に向けて、研究が活発化してきています。
例えば、癌細胞に「小さなRNA」を取り込ませることによって癌ができることを抑える効果が得られるなど、様々な病気を遺伝子レベルで治療するための基礎研究がかなり進んでいます。患者の体への負担が少ない治療も可能となるため、RNA薬は『次世代バイオ医薬』として大いに期待され、注目されています。

iPS細胞研究に関する政府予算は急速に拡大しており、現在、多くの領域で基礎研究が積極的に行われています。

iPS細胞研究に関する政府予算の推移(2007年~2009年)

ライフサイエンス研究を支えている政府の予算はどのようになっているのでしょうか。
例えば、今大きな注目が集まっているiPS細胞に関する政府予算(文部科学省)は、2007年11月の山中教授らの研究グループ(京大)による「iPS細胞樹立」の成功を受け、僅かに2.7億円であった2007年から一転、2008年には約45億円、2009年には約145億円(ともに補正予算を含む)と急拡大しており、今後も大きな伸びが予想されます。
この政府予算の劇的な変化が示すように、ライスサイエンスの世界では、一つの画期的な研究成果が将来の大きなマーケットを生み出す原動力となっています。

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