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サステナビリティ

2025年度 第20回 公開講座応援団 採択結果

2025年度は下記7団体に決定しました。たくさんのご応募ありがとうございました。

団体名 対象 応募講座名および目的
愛知県がんセンター研究所 高校生

高校生向け基礎実験体験講座:がん研究者への第一歩
~変わる細胞 動く細胞~

高校生を対象に、がんの予後を左右する重要課題である「転移」の仕組みを細胞レベルで検証します。転移の初期段階においてがん細胞が運動性を獲得する「上皮間葉転換(EMT)」に焦点を当て、増殖因子の添加による細胞形態の変化やタンパク質の挙動を、位相差顕微鏡および蛍光顕微鏡で精密に観察します。さらに、培養細胞層に傷を付与し、細胞が移動する様子をタイムラプス解析することで、がん細胞の浸潤プロセスを評価します。
研究現場での細胞レベルのアプローチを通じ、科学的な探究心と将来の進路について考える貴重な機会を提供します。

宇都宮大学
バイオサイエンス教育研究センター
高校生

バイオテクノロジー体験講座

きのこの観察や実験を通じて、最先端の生物学を体験するプログラムを提供します。講義では、きのこが作る天然物の魅力や、遺伝子組換え技術の社会的な活用方法について学びます。
実習では、持参したきのこの顕微鏡観察に加え、PCR法を用いてDNAから種を特定する実験に挑戦。さらに、大腸菌に蛍光タンパク質の遺伝子を導入して光らせる実験を通じ、遺伝子発現の仕組みを視覚的に理解します。また、最新の解析機器や施設を見学し、大学での先端研究の雰囲気に触れる機会を提供します。

岡山大学 高校生・大学生および一般の方

岡山大学農学部公開講座(岡山県生涯学習大学連携講座)
生殖を考えよう

地球環境の変化が生物の生殖に与える影響について、多角的に考察する機会を提供します。講義では、現在の地球環境下における生殖の変容を、不妊治療等の生殖補助医療の現状と併せて解説。実習では、精子や卵母細胞の微細構造を顕微鏡で観察し、暑熱ストレスによる変化を比較します。さらに、生殖細胞から遺伝子を抽出する工程を通じて、ゲノム編集の手順を含む最先端の生物学に触れます。
一連のプログラムにより、生殖細胞の特徴を学び、現代の環境下で生命が直面している課題を客観的に捉えます。

京都府立医科大学 中学生および高校生

口腔(こうくう)の病気やその治療方法について勉強してみよう!

歯科医学と工学が連携する最先端の「医歯工学連携研究」を体験する講座を開催します。講義では、むし歯や歯周病といった口腔疾患の解説に加え、治療に用いられる生体材料や最新の歯科医療について学習。実験では、骨芽細胞や線維芽細胞の染色・観察を通じて、硬組織が体内で作られるメカニズムであるバイオミネラリゼーションへの理解を深めます。
歯科医療の分野から、次世代のサイエンティストを目指すきっかけを提供します。

東洋大学 高校生および教員

キッチンラボ!調理科学のおいしい世界

食品は調理過程で、さまざまな物理化学的変化を起こします。本講座では、高校生や教員を対象に、日々の生活に潜む調理の工程を科学的な視点から捉え、分析機器を用いた実験を行います。例えば、日本の食文化を支える「だし」については、食材や抽出条件の違いがうま味成分に与える影響を調べるため、グルタミン酸の量を測定します。さらに、タンパク質の変性やゲルの形成メカニズムを顕微鏡や硬度計で数値化し、客観的に評価する視点を養います。
教科の枠を超えて科学的にアプローチすることで、おいしさをコントロールする技術と最先端の調理科学への理解を深める機会を提供します。

福岡教育大学 小学生~一般

不思議な科学の世界を体験しよう!

子供たちの「課題設定力」の向上を目指し、アナログな実体験とデジタルコンテンツを融合させた探究型の科学講座を開催します。光や空気の実験、植物の種の模型製作、アントシアニンを用いた色素変化の観察など、身の回りの現象を科学の視点で捉える多彩なテーマを提供します。
対面での講義・実験による直接体験に加え、オンラインシステムを活用したハイフレックス型講座や動画による復習を取り入れることで、今後のCBT(コンピュータによる試験)の導入など、デジタル化が進む学習環境に対応できる力の育成を目指します。

和歌山工業高等専門学校 小学高学年~中学生

Biodiversity and Chemistry in KOSEN
―生物の不思議を調べてみよう!―

化学や生物の実験を通じ、身近な科学技術への関心を深める機会を提供します。DNA鑑定の仕組みを体験する実習では、専用のキットを用いて米のDNA抽出やPCR法による特定遺伝子の増幅、電気泳動を実施。マイクロピペットなどの実験器具を自ら操作しながら、鑑定のプロセスを本格的に学びます。待ち時間には自身の唾液からDNAを抽出する工程を通じ、生体成分を物質として理解。また、緑色蛍光タンパク質(GFP)を用いた実験では、熱や薬品による性質の変化を観察し、生命を形作る分子の働きを多角的に捉える機会を創出します。