サステナビリティ

2023年度 第18回 公開講座応援団 採択結果

2023年度は下記7団体に決定しました。たくさんのご応募ありがとうございました。

団体名 対象 応募講座名および目的
愛知県がんセンター研究所 高校生

高校生向け基礎実験体験講座:未来の科学者へ
~感染とがんの謎に挑め~

がん研究に関する実験をおこない、受講者に医学研究・がん研究の重要性を理解してもらうことを目的とします。
感染防御の最前線である唾液に含まれるIGA抗体の検出を通じて、感染とそれを防ぐ免疫、さらにがんとの関連について理解を深めます。

宇都宮大学
バイオサイエンス教育研究センター
高校生・高校教員

バイオテクノロジー体験講座

最先端のバイオテクノロジーに触れることで、科学に対する興味・関心を醸成することを目的とします。DNA鑑定や遺伝子組換えに関する実験を行い、DNAを「見る・知る・触る」ことによって、バイオテクノロジーの基礎から実践までを体験します。

講座では以下の実験をおこないます。
・クローンでありながら、環境に応じて形が変化する生物"ミジンコ"を観察します。
・蛍光タンパク質をつくる遺伝子を大腸菌に導入することで、"光る大腸菌"を作り出します。
・表現型の異なるミジンコのDNA鑑定により、同じ遺伝子を持つことを検証します。

岡山大学 高校生・高校教員および高等学校理科(化学・生物)に興味のある一般の方

酵母の魅力にふれよう

受講者が酵母の魅力や研究に興味を持つと同時に、将来のライフサイエンス研究者としてのキャリアを検討できるようになることを目指します。酵母の研究が広がることで、新たな発酵食品や医薬品、環境技術などの開発が期待されます。

講座では、酵母の概要やさまざまな種類の酵母の解説、酵母ゲノムの観察、酵母の遺伝子操作、遺伝子操作された酵母の観察と組換えタンパク質の精製、総合討論などをおこないます。実験をとおして、酵母の遺伝子操作技術やその適用例を理解し、酵母研究の現状と今後の展望について考えます。

摂南大学 中高生、市民

遺伝子で調べよう 野菜のルーツ

身近な野菜の遺伝情報解析をとおして、遺伝子に関するリテラシーの向上を目指します。DNA塩基配列の意味とその利用の基本を理解することは、医療現場にとどまらず、一般社会人の常識としてますます重要になってきます。一方、その多くは難解で、一般人にとってハードルが高いように考えられたため、本講座を企画しました。
講座では、野菜からDNAを抽出し、葉緑体DNAの塩基配列多型をもとに、各野菜のルーツを探ります。

東洋大学 高校生

キッチンラボ!調理科学のおいしい世界

食べものや調理を通して科学への関心を高め、理解を深めることでコントロールできるものが増えることを実感してもらいます。

調理を科学的な視点からとらえ、いったい何が起きているのか、どのような変化が私たちに「おいしい」という感覚をもたらしてくれるのかを考え、理解する実験をおこないます。
例えば、日本の食文化を支える「だし」の取り方について。水の硬度や抽出温度といった条件がうま味成分の抽出量に与える影響を調べるため、だし中のグルタミン酸量を測定します。また,卵の起泡性を利用したスポンジケーキなどの物理的膨化調理では泡立て時の pH や糖の添加が気泡の安定性に与える影響を調べるために気泡を顕微鏡で観察し、そのメカニズムを学びます。

【公開講座レポート】

キッチンラボ!調理科学のおいしい世界(前編:だしに迫る)

キッチンラボ!調理科学のおいしい世界(後編:カップケーキに迫る)

福岡教育大学 小学生~一般

不思議な科学を世界を体験しよう!

科学技術立国である日本の技術を引継ぎ、さらに進化させるための次世代層教育の充実をはかるきっかけづくりを目的とします。
今回の講座では、アフターコロナにふさわしい、「デジタルとリアルの融合による新たな科学実験講座」を開発しつつ、リアルでしか実感できない科学実験講座の機会を多くの子供たちに提供します。

和歌山高専 小学高学年~中学生

Biodiversity and Chemistry in KOSEN
- 生物の不思議を調べてみよう!

化学・生物の実験をとおして身の回りの科学に興味を持ってもらい、科学を好きになってもらうことを目指します。 今回は、ウイルス感染の診断がどのように行われているかについて理解を深めます。

講座では以下の実験をおこないます。
・自分の頬の細胞からDNAを目で見える形で取りだし、 生体からのDNA抽出の原理やDNAもモノ(物質)であるということの理解を深めます。
・細菌からのDNA抽出およびそのDNAを用いたPCR、および電気泳動をおこない、PCRの原理と利用、そしてウイルス検出の仕組みに関して理解を深めます。