サステナビリティ
わくわくJr.カレッジ サイエンス屋台村
- 体験!楽しいバイオ化学実験 -
2013年度 第10回 公開講座応援団
福島大学 公開講座レポート

平成25年8月3日(土)福島市子どもの夢を育む施設“こむこむ”にて、「わくわくJr.カレッジ サイエンス屋台村」が開催されました。
サイエンス屋台村では、たくさんの化学実験や工作ブースが屋台のように並び、色とりどりのサイエンスに触れることができます。
そのなかでも「体験!楽しいバイオ科学実験」では、小中学生とその保護者、約200名の参加があり、みんなで楽しく科学の面白さを体験しました。
実験内容
今回、みんなが体験する実験は次の3つです。
(1) 過酸化水素とドライ酵母で風船をふくらませます。
過酸化水素は自然に酸素と水に分解しますが、ドライ酵母の持つ酵素(カタラーゼ)によりさらにこの反応を促進させます。
これによって発生する酸素ガスで風船をふくらませます。発熱も体感できます。
(2) レモン汁と重曹で風船をふくらませます。
クエン酸であるレモン汁と炭酸水素ナトリウムである重曹を混ぜると、酸塩基反応により、“炭酸ガス”が発生します。
このエネルギーを使って風船をふくらませます。
(3) 植物中のビタミンCでイソジンを脱色します。
※ 事前の周知で、参加者にはビタミンCが入っているかどうか調べたい食べ物や飲み物をもってきてもらいました。
酸化還元反応を利用した実験です。イソジンに含まれるヨウ素(酸化剤)にビタミンC(還元剤)を加えることで、ヨウ素がヨウ化物イオンに還元されます。これにより、色も褐色から無色に変わります。
体験風景
みんな先生の説明を真剣に聞いています。風船はふくらんだかな??

ビタミンCでイソジンの色が消えたかな??

ブースの周りは、終始たくさんの人で賑わっていました。
教職員のコメント
化学実験を複数体験してもらい、バイオや科学のおもしろさを実感してもらうことができたと思います。写真にもあるように、幼児、小学生から保護者の方まで楽しく実験に参加していました。
(今回お世話になった先生)
福島大学 共生システム理工学類
教授 杉森大助 先生
終わりに
手軽に体験できる実験ばかりで、子供達にとって、とても楽しい有意義な時間になったことと思います。今回の体験が科学に興味を持つきっかけとなれば嬉しい限りです。